清算型の遺贈をしたいとき
遺言者の財産を換価処分し、その代金で債務の全部または一部を清算し残った財産を遺贈することを「清算型遺贈」といいます。
たとえば、下記の事例のように、不動産を売却し、その売却代金で住宅ローンや諸経費、税金などの支払いをすべて行い、残った金銭を受遺者に対して遺贈することができます。
遺言書サンプル
ここでは、事例に応じた遺言書のサンプルをご紹介します。
自筆証書遺言を作成する場合にお役立てください。
ただし、遺言の内容は故人の最終意思を遺すことが第一の目的ですから、あくまでも参考程度にとお考えください。
遺 言 書
私は、次のとおり遺言する。
1、私は、下記の不動産を売却処分し、その売買代金をもって私を借主、株式会社埼玉○○銀行を貸主とする平成○年○月○日付金銭消費貸借契約に基づく住宅ローン債務の全部を弁済し、売却にともなう諸経費、登記費用、遺言執行者への報酬、未払いの治療費、租税公課等一切の債務を弁済した残金を、遺言者の孫田中○○に遺贈する。
所 在 東松山市箭弓町二丁目
地 番 ○番○
地 目 宅地
地 積 ○○㎡
所 在 東松山市箭弓町二丁目○番地○
家屋番号 ○番○
種 類 居宅
構 造 木造かわらぶき平家建
床面積 ○○㎡
2、この遺言の遺言執行者として、下記の者を指定する。
埼玉県東松山市箭弓町二丁目2番12号山口ビル3階
司法書士 田 中 聖 之
(以下、省略)
私は、上記のとおり遺言したので、全文を自書で書き下ろし、署名押印する。
平成○年△月□日 ※日付は必ず必要です。
埼玉県東松山市○町○丁目○番 の自宅にて
遺言者 田 中 ○ 郎 印 ※印鑑はなるべく実印を使用します。