葬儀の方法を希望したいとき
遺言書で葬儀の方法について指定することができるか否かについては、遺言事項が法定されていることからすれば、否定的な意見もあります。
しかし、遺言者の希望の表明として、記載しておくことには、それなりの意味があり、許されるべきものです。
また、希望する葬儀の方法を確実に執り行われるように、祭祀の主催者の指定も併せてしておくとよいでしょう。
遺言書サンプル
ここでは、事例に応じた遺言書のサンプルをご紹介します。
自筆証書遺言を作成する場合にお役立てください。
ただし、遺言の内容は故人の最終意思を遺すことが第一の目的ですから、あくまでも参考程度にとお考えください。
遺 言 書
私は、次のとおり遺言する。
1、私は、下記の不動産を含む一切の財産を妻の田中○子に相続させる。
所 在 東松山市箭弓町
地 番 ○番○
地 目 宅地
地 積 ○○㎡
2、この遺言の遺言執行者として、下記の者を指定する。
埼玉県東松山市箭弓町二丁目2番12号山口ビル3階
司法書士 田 中 聖 之
3、私の葬儀は、次の要領で執り行われることを希望する。
1)祭壇は生花祭壇とし、白菊を献花してほしい。
2)葬儀は無宗教で行ってほしい。
3)参列者は親族のみとしてほしい。
4)参列者以外の人々に対しては、葬儀後に挨拶状により私の死亡の事実を知らせてほしい
※葬儀の方法をについて希望があるときは、上記のように記載するとよいでしょう。
4、私の祭祀を主宰すべき者として、長男田中○男を指定する。
※希望する葬儀の方法が行われるように、祭祀の主催者を指定しておきます。
(以下、省略)
私は、上記のとおり遺言したので、全文を自書で書き下ろし、署名押印する。
平成○年△月□日 ※日付は必ず必要です。
埼玉県東松山市○町○丁目○番 の自宅にて
遺言者 田 中 ○ 郎 印 ※印鑑はなるべく実印を使用します。