土地や建物を相続させたいとき
土地や建物などの不動産を特定の相続人に相続させる旨の遺言書では、とにかく、正確に不動産の表示を記載することです。
「自宅」とか「私の家」、「軽井沢の別荘」などといった表現では、無効とまではいえないものの、そのままでは名義変更登記などができない可能性が高いので、ご注意ください。
不動産を相続させる旨の遺言書を記載する場合、必ず不動産登記簿のとおりに記載してください。
遺言書サンプル
ここでは、事例に応じた遺言書のサンプルをご紹介します。
自筆証書遺言を作成する場合にお役立てください。
ただし、遺言の内容は故人の最終意思を遺すことが第一の目的ですから、あくまでも参考程度にとお考えください。
遺 言 書
私は、次のとおり遺言する。
1、私は、下記の不動産を含む一切の財産を妻の田中○子に相続させる。
所 在 東松山市箭弓町
地 番 ○番○
地 目 宅地
地 積 ○○㎡
所 在 東松山市箭弓町
家屋番号 ○番○
種 類 居宅
構 造 木造かわらぶき2階建
床面積 1階 123.56㎡ 2階 78.90㎡
※「自宅」や「私の家」などとせず、不動産登記簿のとおり正確に記載してください。
2、この遺言の遺言執行者として、下記の者を指定する。
埼玉県東松山市箭弓町二丁目2番12号山口ビル3階
司法書士 田 中 聖 之
(以下、省略)
私は、上記のとおり遺言したので、全文を自書で書き下ろし、署名押印する。
平成○年△月□日 ※日付は必ず必要です。
埼玉県東松山市○町○丁目○番 の自宅にて
遺言者 田 中 ○ 郎 印 ※印鑑はなるべく実印を使用します。