相続させる割合を決めたい
いわゆる法定相続分に修正を加える形で、各相続人の相続する割合を指定することができます。
たとえば、相続人となるのが妻と2人の子供である場合、法定相続人は妻が4分の2、子はそれぞれ4分の1ということにありますが、これを各3分の1づつにしたり、妻の相続分を5分の3にして、子の相続分を各5分の1にするなど、割合を決めることができます。
生前に相続分の前渡しをしているケースや、妻の生活費等のため、相続分に差を付けたいときなどに有効です。
遺言書サンプル
ここでは、事例に応じた遺言書のサンプルをご紹介します。
自筆証書遺言を作成する場合にお役立てください。
ただし、遺言の内容は故人の最終意思を遺すことが第一の目的ですから、あくまでも参考程度にとお考えください。
遺 言 書
私は、次のとおり遺言する。
1、私は、遺言者の有する財産の全部を、次の割合で各相続人に相続させる。
妻 田中○子(昭和○○年○○月○○日生) 5分の3
長男 田中○男(昭和○○年○○月○○日生) 5分の1
長女 田中○美(昭和○○年○○月○○日生) 5分の1
※法定相続分と異なる割合で相続させたい場合には、上記のように指定します。
2、この遺言の遺言執行者として、下記の者を指定する。
埼玉県東松山市箭弓町二丁目2番12号山口ビル3階
司法書士 田 中 聖 之
(以下、省略)
私は、上記のとおり遺言したので、全文を自書で書き下ろし、署名押印する。
平成○年△月□日 ※日付は必ず必要です。
埼玉県東松山市○町○丁目○番 の自宅にて
遺言者 田 中 ○ 郎 印 ※印鑑はなるべく実印を使用します。